12 Jun ハイスクール・グラフティ 渚のレッスン Puberty Blues 国内では大ヒットした豪映画の青春もの
これはまず、2人のサーファーギャル(古い!)が実体験したことを、共作したPuberty Blues(思春期ブルース)という本がベストセラーになり、それを映画化したもの。監督は「ドライビング・Miss・デイジー」が有名なブルース・べレスフォード。当時としては(1980年代)、衝撃的な内容でしたね。サーファーに群がる女の子たちの、セックスとドラッグ、そして最後にはそれに決別するドラマです。
これには、少し関わりがあるんです。この本と映画のことを、「スクリーン」でレポートしたんですが、当時の尾河編集長が興味を持たれ、本の版権をとり翻訳するよう言われたんですね。そして映画の日本封切りも決定。夏休みの頃でした。封切りと同時に本も出版されたのですが、残念ながら、両方とも不発に終わりました。
映画は、本には映像的にもいいシーンいろいろとあるのに、なぜそれをもっと使わないんだろうと思いました。言い換えると脚本が単調ということです。それとサーファーの男の子やそれに群がる女の子に、カッコいいのが居ない。ふん、リアリズムを狙ったんかいなと。ところが、大ヒット中、ジュディ・デイビスの出世作「わが青春の輝き」の女流監督ジリアン・アームストロングとランチをする機会があり、このことを話すと「とんでもない。サーファーや女の子たちは・ハンサムガイや綺麗な子が多いのよ」とのことでした。このストーリーは本国では根強い人気を持ち、数年前、テレビのシリーズ物として再登場しました。
主演の2人の、ちょっと可愛い方は、躁鬱病で自殺。もう1人は、これ一本きりで消えました。彼女は、こちらでは有名なコラムニストのレオ・スコフィールドの娘さんです。
65点
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